ウェブアンテナでは、「コンバージョンレポート」という、ユーザと広告・自社サイトとの接触履歴が分かるデータを提供しています。接触履歴とは、ユーザが自社情報(広告やランディングページ、自社サイト)に最初に接触してから最終的にコンバージョンするまでの間に、いつ・どの媒体の・どのような広告に・どのような順序で接触したかという履歴情報です。
「自然検索オプション」をご利用のお客様であれば、広告だけでなく自然検索も含めた接触履歴が表示されますので、より正確なデータが得られると同時に、SEOなどの自社サイト施策がどのように貢献しているかを分析することが可能になります。
コンバージョンレポートは下図の手順に従って、CSV形式でダウンロードできます。
ただ、コンバージョンレポートはデータ量が膨大になる傾向があるため、分析に手を付けづらいと感じるお客様が多いようです。そこで、コンバージョンレポートの分析の仕方、活用の仕方を数回に分けてご紹介していきます。
■コンバージョンレポート分析例~間接効果のより正確な貢献度の分析
アシスト=間接効果が多い広告があった場合、その広告との接触履歴を詳細に調べることで、それが「強いアシスト」なのか「弱いアシスト」なのかを調べることができます。
例えば、図3のデータでは、トラフィックゲートのアフィリエイト広告は直接コンバージョンはしていませんが、コンバージョン前の認知、すなわちアシストで成果に貢献していることが分かります。
コンバージョンレポートを用いると、このアシスト効果を詳細に掘り下げることができ、強いアシスト(図4)、弱いアシスト(図5)のどちらの貢献の仕方だったのかを把握できます。
強いアシストとは、一度の広告クリックがきっかけで、すぐに指名検索してコンバージョンに結びついているアシストのことです。
弱いアシストとは、その広告を複数回クリックし、やっとコンバージョンに結びついているアシストのことです。
強いアシストを「ユーザの行動をすぐに変化させている」、弱いアシストを「何度も接触する中の一つでしかなく、ユーザの行動をすぐに変化させなかった」と解釈した場合、強いアシストになった広告は施策として比較的有効であったと考えられます。従って、その媒体特徴やクリエイティブなどについて考察すれば、効果的であったポイントを他施策にも展開していくことが可能になります。
※コンバージョンレポートの仕様、CSVファイルの構成などは、マニュアル各種ダウンロードから、「コンバージョンレポートのご利用方法」をご参照ください。