Google AdWordsは2018年10月末に「並行トラッキング」というトラッキング方式への自動切り替えを予定しており、切り替え以降、従来の入稿方法ではAdWords広告を正しく計測できなくなる場合があります。
本記事では並行トラッキングに対応したAdWordsへの入稿方法をご説明しますので、下記手順に沿って設定を行っていただけますようお願いします。
※本記事は2018年5月時点のGoogle社の公開情報をもとに作成しています
並行トラッキングとは
従来のAdWords広告は、トラッキング用のリダイレクトURLを順番に経由して最終ページURLへ遷移していました。
しかし、並行トラッキングでは、広告をクリックすると直接最終ページURLへ遷移し、リダイレクトURLはバックグラウンドで並行して読み込まれる方式に変更されます。
2018年5月現在、並行トラッキングはAdWordsのデフォルト設定では無効になっていますが、2018年10月末には強制的に有効に切り替わる予定です。
詳しい仕組みなどの詳細は、Google社の公式ドキュメントをご確認ください
【手順1】 ウェブアンテナ管理画面での広告パラメータ発行
ウェブアンテナへ広告登録を行う際、リンク先URLには 最終ページURL を入力して設定を行ってください。
【手順2】 AdWordsへの入稿
トラッキングテンプレートの使用有無により設定方法が変わりますので、それぞれ下記の例を参考に入稿を行ってください。
ウェブアンテナの広告パラメータ(waadパラメータ)には広告ごとに半角英数8文字のランダムな値がセットされますが、下記の例では xxxxxxxx と伏せ字で表記します
トラッキングテンプレートを使用しない場合の設定例
最終ページURL | https://mysite.com/lp.html?key=value{ignore}&waad=xxxxxxxx |
トラッキングテンプレート | (空欄) |
※設定例では、計測中のURLを「https://mysite.com/lp.html?key=value」として案内しておりますので、適宜お客様にて実際のURLへの読み替えを行ってください。
- 最終ページURLへ、ウェブアンテナから取り出した入稿URLを入力してください
- AdWords側の審査時のクロール負荷を下げたい場合は、上記の設定例のように広告パラメータの直前にValueTrackパラメータの1つである {ignore} を挿入してください
{ignore} の詳細については下記のAdWordsサポートページをご確認ください
改良版 URL 管理システム | AdWords API | Google Developers
トラッキングテンプレートを使用する場合の設定例
最終ページURL | https://mysite.com/lp.html?key=value{ignore}&waad=xxxxxxxx |
トラッキングテンプレート | https://3rd-party-tracking.com/redirector?key=value&waad=xxxxxxxx&url={lpurl} |
※設定例では、計測中のURLを「https://mysite.com/lp.html?key=value」、第三者ツール等によるリダイレクトURLを「https://3rd-party-tracking.com/redirector?key=value」として案内しておりますので、適宜お客様にて実際のURLへの読み替えを行ってください。
最終ページURL
- 最終ページURLへ、ウェブアンテナから取り出した入稿URLを入力してください
- AdWords側の審査時のクロール負荷を下げたい場合は、上記の設定例のように広告パラメータの直前にValueTrackパラメータの1つである {ignore} を挿入してください
{ignore} の詳細については下記のAdWordsサポートページをご確認ください
改良版 URL 管理システム | AdWords API | Google Developers
トラッキングテンプレート
- トラッキングテンプレートの末尾に、ウェブアンテナから取り出した広告パラメータ部分を付与してください
- 続けて、並行トラッキングへ対応するために必要なパラメータである &url={lpurl} を付与してください
{lpurl} の詳細については下記のAdWordsサポートページをご確認ください
改良版 URL 管理システム | AdWords API | Google Developers
ユーザグラムの計測を併用している場合
ユーザグラムの計測を併用している場合は、上記の【手順2】の &waad=xxxxxxxx 部分を &waad=xxxxxxxx&ugad=xxxxxxxx に読み替えて設定を行ってください。