アシストの対象となる広告の確認方法
レポート画面上で「アシスト」と表示されている値は、最終接触ではないものの、その広告に過去に接触したことのあるユーザが、最終的にコンバージョンを生じていることを意味しています。詳しくはこちらの記事をご確認下さい。
こういった定義のため、ではそのアシストを受け、 CV を起こしたときに最終接触であった広告 (図の広告 C) は何だったのかを確認したい場合がありますが、これはコンバージョンレポートをダウンロードし、その接触履歴を見ると確認することが出来ます。
「広告のみ」でダウンロードしたコンバージョンレポートの各列のうち、「1 ~ 10 回目の流入履歴」の列に出力される広告が「最終接触ではない、アシストが計測されている広告」となりますから、その中に調べたいアシスト元の広告を含む行を探してください。その行の「直前の流入履歴」列にある広告が、 CV 時に最終接触であったアシスト先の広告の情報です。
なお、コンバージョンレポートをこの目的でダウンロードする場合は、以下の点に注意してください。
- コンバージョンレポートは、「広告のみ」でダウンロードする
※これにより、自然流入の影響を除外し、広告同士のアシスト元とアシスト先だけを見ることが可能になります - コンバージョンレポートは、「広告主権限」でダウンロードする
※代理店権限では見られる広告が制限されるため、「他の代理店権限の広告でCV」するようなパターンのアシストを見ることが出来ない場合があります
注意点
- レポート画面に出力される、全てのアシストの詳細を厳密に確認することは出来ません
- コンバージョンレポートでは、過去の接触履歴を最大で 1 回目から 10 回目までの 10 件までしか出力できないため、仮に 11 回目以降の接触がありアシストが記録されていたとしても、コンバージョンレポート上では確認することが出来ません
- この制約の詳細については、「コンバージョンレポートのご利用方法」の注意事項をご確認ください
- アシストは常に回数単位で計測されるため、 1 行 (1 回) の CV で、複数回のアシストが計測される場合があります
- 例えば、 1 回目、 2 回目、 3 回目の接触履歴列が同じ広告 A の履歴であった場合、その行の CV 1 件によって、レポート画面上では広告 A に対して 3 件のアシストが計測されます
Excel を用いた集計
前述のように、「『1 ~ 10 回目の流入履歴』の列のいずれかに、調べたいアシスト元の広告を含む行を探す」操作を行う場合、 Excel のフィルタ機能を用いるのが便利です。ただし、単純にオートフィルタを使うと、各列の条件を全て “同時” に満たす AND 条件での指定になり、「1 ~ 10 回目のうち、 “いずれか” に対象の広告を含む」という OR 条件での指定ができません。
そこで何らかの工夫が必要となるのですが、次のようにいくつかのやり方が存在します。ご自身のスキルやコストなどを加味してご活用ください。
作業列を作り、手動でオートフィルタをしてフラグを立てることを繰り返す
もっとも単純な方法がこちらです。 1 回目 ~ 10 回目のそれぞれに対して「フィルタを適用し、一致した行にフラグを立て、フィルタを解除する」ことを繰り返し、該当行を抽出します。
- コンバージョンレポートの最も右側の列の隣に、作業用の「フラグ」列を 1つ追加してください
- 1 回目 ~ 10 回目の接触履歴列それぞれに対して、以下の作業を繰り返してください
- 対象の広告を、その x 回目の履歴に含む行を抽出する
- 抽出された行の「フラグ」列に「●」を記入する
- フィルタを解除する
- 最後に、「フラグ」列に「●」が記入された行だけをフィルタによって抽出してください
作業列を作り、そこに OR 関数による数式を入力する
手動で 10 回の作業を繰り返すのが手間な場合、 OR 関数を用いた数式を使うことで、 OR 条件を表現することが出来ます。
- コンバージョンレポートの最も右側の列の隣に、作業用の「フラグ」列を 1つ追加してください
- 「フラグ」列に、 OR 関数を用いて「1 回目~ 10 回目の接触履歴のうち、どれかに対象の広告を含む」場合のみ●を出力するようにしてください
- 例えば、「キャンペーン名が “販促キャンペーン” である」場合に●を出力するよう、
=IF(OR(U2="販促キャンペーン", AE2="販促キャンペーン", ...), "●", "")
のような数式を作成して表現します - 列の名前はダウンロードしたコンバージョンレポートや指定したい条件によって変わりますのでご注意下さい
- 例えば、「キャンペーン名が “販促キャンペーン” である」場合に●を出力するよう、
- 最後に、「フラグ」列に「●」が記入された行だけをフィルタによって抽出してください
フィルターオプションの設定を使い、フィルタに高度な条件を指定する
Excel の機能を使うと、単純にオートフィルタを用いる以上に高度な条件を指定したフィルタを適用することが可能です。これについては、 Excel のヘルプ記事「高度な条件を使ってフィルターを適用する」をご参照下さい。